ネットは酒とタバコ

 世のダメ人間の多くは酒とタバコによってその骨という骨を抜かれていることだろうと思う。ふにゃんふにゃんの信念、生活リズム、考え方。甘い方優しい方に方に寄せられ流れて行っているだろう。

 

 準デジタルネイティブ世代の平成初期生まれ組世代にとっての酒とタバコとは、即ち、ネットであると言えると思う。酒のように、聞きながら情報をさらいながら、楽しい気分になれる。目の前のしょうもない、広告・ブログ・ニュース・SNSに流れる独白やネタ。なんだか、楽しい。そんなことよく思いついたな、くだらねえななどと批評してみる。楽しいからもっともっと。気持ちいからもっともっと、そう思うお酒と一緒だなあなんて。

途中からは、批評すらもしないだろう。ただ、つぶやきを心で繰り返す。それだけで、なんだか、とりあえず喋っている気分になる。いうなれば、くだらないことをダベッてる中高生のようであり、他愛もない事をキャッキャする幼児のようである。ボールをひたすらに舌を出しながら目をキラキラさせてハアハア言いながら、追いかける犬の様である。なんだか、そこに、意志は無い。ただ楽しいから、ずっとずっとしてる。それってなんだか、ただ気持ちいから吸っちゃうタバコみたいだなあと。手持無沙汰だから、とりあえず一定量気持ちいことを知ってるタバコ吸っちゃおうぜ、と。